1. 数字（体重）よりも「体調」と「心の安定」を優先する
2. 一時的ではなく、持続可能な健康をつくる
3. 「食べること＝悪いこと」という誤解をなくす
4. “体を整える＝人生を整える”という考えを広める

正しいダイエットとは、正しい食事と栄養で行うものだと思っています。
この知識と経験は、自分がきれいになったり、格好よく見せるためだけのものではありません。

たとえば、旦那さんや奥さん、お子さん、ご両親。
今は独身でも、将来の家族も、あなたの食生活や日々の習慣の影響を受けます。

もし将来、子どもから「お父さん、お母さん、体型が気になる。ダイエットしたい」と相談されたら、
どんなダイエットをすすめるでしょうか？

きっと正しい食事と栄養で、健康的に体を整える方法を教えたいと思うと思います。

わたしは、健康意識の高い家庭で育ったと思います。

母が薬剤師だったこともあり、食卓ではいつも健康や栄養の話題がありました。
「これを食べるとコレステロール値がね〜」とか、「ブロッコリーは緑黄色野菜だから栄養価が高いのよ」といった会話が、日常の一部でした。

それでも、わたしは30年間アトピーに悩まされ続けました。

母も、かゆくて泣いているわたしを見て心を痛めていたと思いますが、どうすることもできませんでした。
いくつもの病院に通っても完治せず、「一生付き合っていくもの」と諦めていました。

そんなわたしが28歳のとき、「アトピーって本当に治せないのかな？」とふと思い立ち、自分で調べ始めました。
そして気づいたのは、アトピーが“食事と栄養の乱れによる食原病”であるということ。

そこから食生活を見直し、サプリメントで栄養を補うようにしたところ、みるみるうちに症状が改善していきました。
今では一年を通して薬（ステロイド剤）を使わない生活ができています。

かゆみから解放されたことに加え、「肌がきれいですね」「若く見えますね」と言われることも増えました。
この経験を通して、正しい知識を持つことの大切さと、食事と栄養の力のすごさを実感しました。

一方で、わたしの母もまた、体型に悩んでいた時期がありました。

幼い頃から太りやすく、大学生のときに一大決心をしてダイエットに取り組み、数十キロの減量に成功。
その後も細い体型を維持しています。

しかし、当時の方法は過度な食事制限だったため、50年経った今も拒食症気味のままです。
健康のためにもっと食べなければと理解していても、体が受けつけない状態が続いています。

一度の無理なダイエットが、これほど長く影響を及ぼすのだという現実を、わたしは間近で見てきました。
だからこそ、体を壊すようなダイエットは絶対にやめてほしいと心から思います。

痩せるなら、健康的に。

ダイエットを通して、肌がきれいになったり、集中力が上がったり、睡眠の質が向上したり――
そんな“人生を整えるダイエット”をしてほしいと思っています。